2015年10月2日金曜日

進化し続けられる理由は「We are not done(まだ完了していない)」

人生は、掃除機がけのようなものさ。
吸い取っても吸い取っても、ゴミはなくならないように、
壁や課題は、どれだけ越えてもなくならないんだ。
四元壯


ルンバの最新作は、超すごい!!

ロボット掃除機で有名なiRobot社のルンバに新作が出た。
その名も「ルンバ980」だ。
 参考:猫がのったらどうなる? “目”を獲得した「ルンバ980」の気になるところhttp://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1509/30/news070.html

このルンバは、
ルンバの頭の中に、地図を描きながら、
自分がどこを掃除したか、どこにいるのかを、
ちゃんとわかった上で、部屋中を掃除するようになった。
そのおかげで掃除できる範囲は、”112畳”という、
俺にはほぼ無縁の広さまでできるようになった。


ルンバや他のロボット掃除機を今まで使ったことがない人には、
あまりそのすごさはわからないかもしれないが、
要は、


完全にロボットとなった


と言ってしまっていいと思う。

見た目以外、全て変わった。新しいルンバ。

このルンバが「頭を使っている完全なるロボット」ということがわかる瞬間がある。

それは、
バッテリーが切れて、一回充電器に戻り、掃除をまた始める瞬間だ。

充電が終わった時、充電器から離れていても、
掃除が終わってない場所めがけて、一直線に進んでいく。


この動きを見たらきっと、
かなり感動もするだろうが、
恐ろしさすら、覚えるかもしれない。


でも、安心してください。


人間は支配されませんから。


だから、
このロボットの進化に安心して、仕事を任せて、
人は、人にしかできない、楽しいこと、好きなことを堂々とやればいいと思います。



なぜ、こんなすごい進化を実現できたのか?

このすごい進化が、なぜこのタイミングで実現出来たのかは、
技術的には、説明されれば納得できる。


例えば、
場所を認識する為のセンサーとして”カメラ”が使用されているのだが、
これは、
以前は高くて、カメラは搭載出来なかった。
ただ最近では、
iPhoneなどで高精度なカメラが沢山使用されるようになった為、
カメラのコストが下がり、搭載できるようになった。


とか。


結局、モノとして実現することは、
技術的にも、理論的にも可能でも、
こういった、部品のコストの問題であったりとか、
技術の組み合わせなどで、
一般に普及させられる”商品”として実現することが難しい、
ということがよくあるようだ。
ドローンが普及してきたのも、スマホの普及で部品コストが下がってきたから


こうして、ルンバを作っているアイロボット社は、
とてもすごい”ロボット”掃除機を作ってしまったわけだけれど、
俺が知りたかったのは、
「技術的になぜ実現出来たか」
ということよりも、


「どんな気持ちで、この進化を実現できたのか」


の方が気になった。
だって、
ルンバってもう既に、十分すごいし、
結構儲かっただろうし、
他のロボットもあるから、
別に、
もうこれ以上、がんばってルンバを進化させてなくても、
いいんじゃない?

と思ってしまうから。


そして、なんと俺は直接アイロボットのCEOであるコリン・アングルに聞くことが出来た。


情熱の源は "We are not done!!”

「なぜ、いまだに進化を続けることができるのですか?」
という質問にコリンはこう答えてくれた。


”We are not done"(まだ完了していない)


オーマイゴッド!!!
なんてこった!!!
これだけすごいモノを作っている人が、企業が、
「まだまだ出来ていない。完成していない」
と思っているなんて!!


この言葉は、すごく、
勇気を与えてくれる言葉だと俺には感じた。


これだけ、すごいことを成し遂げる人でも、
本人としては、満足していない。やりきったと思っていない。


「よしオッケー!完成!完璧!」
なんて思っている人は、二流いや、、三流かもしれない。




コリンは続いて、
「今回の進化は、画家で言えば、
これまでは白黒の絵の具だけで絵を描いていたとする。
そこに、カラフルな絵の具を手に入れた、
そういう感じさ」
といったことを、言っていた。


オーマイゴッド!!
彼はCEOであるばかりでなく、なんとポエムまで詠めてしまうのか!!


理想が高いからこそ、
これまでのルンバを「白黒」と言えてしまうし、
新しい技術を「カラフルな絵の具」とワクワクしたものとして、
捉えることができるんだろう。


彼の目は、表情は、
いまだ好奇心旺盛な少年の顔だった。



まさに音楽も、完成はない。
完成したと思う時は、理想がなくなった時だ。
自信があるのと、満足をしてしまうのは、
別物かもしれない。

理想。想像力。
ちょっと油断をすると、すぐになくなってしまうもの。

ザ・チョコレートボックスも、
その時その時のベストを実現しながらも、
一生、
「We are not done」の気持ちで、
いい作品を、いいライブを作り続けていけたらと思う。



今夜も、読んでいただきありがとうございます。
the chocolate box四元壯











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