自分がほどよくお腹を満たしていれば、他のものにだって優しくなれるんだ。
四元壯
マタニティウーマンに席を譲らないNo.1は”おっさん”
俺は、自慢じゃないが、かなりの確率で、
電車では席を譲るし、エスカレーターのない階段では、
ベビーカーを運ぶのを手伝う優しい男、通称ヤサメンだ。
4行目にして話がそれるが、
俺は学習院大学という、大学に受かった。
早慶を目指していたので、偏差値的にはそれほど高くはないが、
高校中退だった自分からすれば、
かなりミラクルな、良い大学に受かったと思っている。
高校中退だった俺が、学習院大学という大学に入れた理由は、
英語を毎日10時間近く頑張ったからでもなく、
本番の前日に読んだ中国史が、試験に出て結構解けたからでもなく、
”受験生時代に、東武東上線で、ベビーカーを3度ほど運び、2度ほどばぁちゃんに席を譲ったから”だと、本気で思っている。
だから、
もしも俺が受験生にアドバイスを求められたら、即答で
「年配に席を譲ったり、ママさんの手助けをしてあげなされ」
と言います。むしろ言ったことあります。ふざけんな、という顔されましたけど。笑
と、まぁ、4行目から脱線したわけですが、
なぜここまで脱線したのかと言いますと、
四元統計によると、
「電車で、妊婦さんに席を譲らないタイプNo.1は”おっさん”」
ということを言いたいが為でした。
なぜ、おっさんは妊婦さんに席を譲らないのか?
おっさん、というのはまぎれもなく、企業につとめるそこそこ地位のあるサラリーマンのことをさします。
会社という組織の中では、
人に対して指導をするくらいの立場であるおっさんが、
なぜ、
妊婦という、あきらかに、体力的にキツい人間に席を譲らないのか。
なぜでしょう?
読んでくれているあなた、なぜだと思いますか?
俺は、
「自分の人生に満足していないから」
というこの一点につきると思います。
Google的おっさん像 |
仕事以外の時間が、自分の人生を決める
ちなみに、「席を譲らない率No.1がおっさん」という根拠は、僕の周りの、現役妊婦や元妊婦さんの話にもとづいており、
N数で言えば、5くらいだとは思います。
しかし、それでも立派に、世間の統計として見れるのではないかと思っています。
席を譲らないことで、何が起きるか。
何も起きません。
起きないけど、妊婦さんはがっかりします。
そのおっさんにも、そのまわりの人たちにも。
でも、
席を譲ったら何が起きるか。
譲った本人は、
なんとなく満たされます。同じくらい照れくさくて、ちょっとやり場がなくなります。
そして、周りの人も、
あのおっさんいい人だな、とほっこりします。
さらに妊婦さん。
1、2駅でない限り、おそらくありがとうございます。
って思います。
自分が座れる楽さに、ではなく、
譲ってくれた行為そのものに。
大人になればなるほど、
仕事以外では、本気を出さなくなる気がします。
多くの人は。
俺自身、ホテルで働いていたけれど、
ホテルで働いている時間は、サービスについて一所懸命でも、
仕事以外の時間は、サービスされるのが当たり前、くらいに思ったりしました。
仕事の時は出来る、クライアント、目の前のお客さまへの対応、
すごく丁寧で、気の利いている人でも、
プライベートではちょっと疲れてしまい、
店員さんに、冷たい感じの人もいます。
でも、人生って、
仕事の時間だけじゃないし、
仕事だけしていればいいもんじゃない。
仕事以外の時間、自分がどれだけ、
自分に満足できるか。
何かしらの理由で、やりもしないで諦めて、
何かのせいにして、腐って、それで他人にも優しくなれない。
そんな人生、絶対かっこわるいでしょう?
だから、
満足できる人生を生きよう。
俺は、生きたいです。
自分に満足してれば、
ちょっとやそっとの疲れ、きっとたいしたことなくて、
武井壮ばりの瞬発力で、
ママに席を譲れるはず。
人生、何を得たか、も大事だけど、
何をしたか、しようとしたか、だけでも満足するんじゃないかって思う。
がんばって、楽しんで、優しく生きたいよね。
the chocolate box四元壯
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