2015年9月7日月曜日

親子関係

人生は、歯車だとよく言われるけれど、
あるべき場所で、スムーズに回っている歯車だったら、
それもいいんじゃないだろうか。
the chocolate box 四元壯


いい作品は、見たあとの時間に熟成される

「おおかみこどもの雨と雪」を見てから、
何日経っただろうか。

何日経っても、
頭の中を、あるシーンがよぎったり、
その作品の空気が匂ったりするものは、
いい作品(=自分の好きな)なんだな、と思う。

「おおかみこども」は、
まさに、そんな作品のようです。


このポスターは、銀座でよく見ていた。けど、この時は見なかった。

価値観は、他者との関わりの中で変わっていく

もしも世界に、ひとりきりだったら・・・
なんて例えは、意味ないかもしれないけれど、
きっと、
価値観の変化は、「他者との関わり」の中で変わっていくんだな、
と最近実感している。


啓発本とかでは、よく
「自分の周りにいる8人の人間が、今の自分であり、未来の自分である」
(だから、目指すものの為に、環境を整えろ、という文脈)
ということが書いてある。
おそらく、
意思が強い人も、弱い人も、お金を持っている人も、いない人も、
少なからず、
周りにいる人間の考えや、発言、見た目、態度に、
影響を受けてしまうんだと思う。
だから、「周りにいる人が誰か」は人生を左右するのだと思う。


おおかみこども〜でも、
「周囲からの影響」を象徴している部分があった。


長女の雪は、
幼い頃は、弟の雨と一緒になって、
おおかみになって走り回っていた。
おおかみに生まれたことを嘆く弟よりも、
率先して、おおかみとして生きていた。


でも、学校という”社会”に入ってからは、
次第に、
”おおかみである自分”を恥じるようになり、
自分の本当の姿がバレてしまうことに、
強い恐怖を覚えはじめた。


変わってしまったことは、
「おおかみである自分」
ではなく、
おおかみである自分に対する「認識」や「価値観」だ。


この認識は、なぜ変わってしまったのか?
その理由がまさに、
学校の友達(あるいは先生)の考え方や見た目だ。

同じような髪、同じ服装、同じ言葉を話していたい、という気持ちは、わかるけどね。

歯車の狂う時

周囲の影響で、
自分が変わっていくこと自体は、
別に悪いことではない。


ただ、
「他人の目を気にして」「他人の基準にあてはめようとする時」
うまく回っていた歯車は、
きっと、
少しずつ、かみ合わなくなっていくんだと思う。


おおかみこどものお母さんは、
雪が、
学校の友達に影響されて、おおかみを隠そうとする気持ちも、
雨が、
おおかみの師匠に影響されて、学校に行かずおおかみとして生きていこうとする気持ちも、
否定することなく受け入れていた。


結果的に(注:ネタバレになるよ!!)、
家族はバラバラになってしまったけど、
恨みつらみはなく、
それぞれが、自立して、それぞれの道を進んだ、
という意味では、
いい家族関係なのだと思う。
すごく、淋しいとは思うけど。


だけど、
世の中には、
他人によって影響された、他人の基準を、
子どもに(親に)押し付けてくる親が少なくない。
いわゆる「世間体」だ。


だから、
いじめとか、学校が合わないと思っている子どもに対しても、
「学校は行かなければいけないもの」
「行かないと、恥ずかしい思いをする」
という価値観のもと、
無理やり学校に行かせたりする親も出てくる。
(逆に、学校行かなくていいよ、と放置する親もいて、その場合でも、こどもはちゃんと大人になっている。ちょっとグレるパターンが多いけど)


でも、
もしここで、親が、自分自身で考えに考え抜いた基準で、
子どもと関われば、
きっと、
「なぜ学校に行かなければいけないのか」ということや
「学校に行かないなら、どうするのか。なにかする?」ということを、
子どもと話せて、
いずれにせよ結果的に、
「学校に行く」となるか、
「やりたいことを徹底してやる!そしてやりたいことは◯◯!」
という風に、前向きになれるのではないか、と思う。



子どもは一生、大きな笑い声で笑っていて欲しいよね。

生きることは、一人で生きるのではなく、
他者と共に生きること。

だから、
自分のやりたいことが通らないことや否定されることもたくさんあるとは思う。
自分がどっぷり浸かっている環境で、常に身近にいる人たちに、
肯定や応援されないどころか、
強く否定されることすらあるかもしれない。

でも、
違う場所には、きっと肯定してくれる人もいるだろうから、
今の環境での価値観を全てだと思わないように生きていきたいですね。

8月に出た、下北沢DaisyBarの方に、
ちょっとだけ褒められて、
すんごい喜んでいる僕たちは、
また9月に下北沢DaisyBarに出ることになりました。


年内、あと2回しかライブありません。(予定)


ぜひとも、
大きく羽ばたく前のザ・チョコレートボックスを、
見ていてください。
見に来てください!



<ライブ情報>
9/26@下北沢DaisyBar
18:30OPEN/19:00START
前売り2000円(+1Drink)

11/28@六本木Claps
詳細未定








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