2016年1月22日金曜日

美談で感動する素直な心は大切だけど、その裏にある真実も注意深く見ないとダメだ。

人生は、クリスマスに降る雪のようなものさ。
降ってくる雪の質自体も、12月25日も他の日と違いはないのに、
人が勝手に、ロマンチックなものだと、脚色してしまうんだ。
四元壯



『たった1人の女子高生のために存続された日本の“駅”に海外から称賛の声が続出』というWeb記事に感動した後に

美談は、やっぱり美しい。
でも、薔薇には棘があるように、
美しい話にも、必ず裏があるのかもしれない。


近頃は「ストーリーテリング」の重要さがよく言われるようになり、
モノの売り方にしても、
「モノを売るな!ストーリーを売れ!」
というようなこともよく聞く。


人は、
ただ事実をつらつらと言われるても、感動しないが、
物語として語られた場合、感動することがある。
そして、感動することで、その物語を覚える。


『もしイノ』はまさにいい例だ。
ドラッカーの少し難しい本を、
物語にすることで、
人々に広く受け入れられている。


そして、こないだこんな記事を読んだ。

この駅は旭川と網走の間を走る石北本線の駅の1つだが、今から3年前廃駅となることが決まった。
しかし、客はいないと思われていたが、たった1人、毎日利用している女子高生がいることがわかり、廃止に待ったがかかったそう。 
『たった1人の女子高生のために存続された日本の“駅”に海外から称賛の声が続出』
http://irorio.jp/sousuke/20160113/293466/

最初この話を聞いた時は、
すごくいい話だな、と感動した。
ほっこりとした。


だけど、この感動のあとに、
北海道の遠軽町という町出身の友人が、


「この話は、一見すごくいい話に見えるけど、
その裏にある真実は、そんないい話なんかじゃない。
女子高生ひとりの為に電車は継続したかもしれないが、
逆に、老人の為に廃線を中止することはなかった。」


ということを言っていた。
美談の裏では、悲劇もしっかりと起きていることを、
その時はじめて知った。



僕たち情報をネットで享受するものは、想像を働かせる必要がある

ネットがない生活はもはや考えられないくらい、
毎日当たり前に接して、
そこから情報を得ている僕らは、
やはり、少しずつ、そして恐ろしいほどに、

全てをネットで終わらせようとしている。

その情報が、どれだけ本当なのか、
現実に確かめることはほとんどない。


例えば、
ハロウィンのとき、渋谷の町はエライことになっている、
とニュースで流れるが、
これについて、あれこれ批判する人がいるけれど、
実際に町がどうなっていたか、
自分の目で確かめる人は、ほとんどいないだろうと思う。


でも、
全ての気になった事柄の現実を確かめていくことは確かに不可能だろう。


だからこそ、
僕らは、想像力を駆使して、
この話、本当は、本当かな?
なんか、美しいという論調、超最低だという論調で、
世間では出回っているけれど、
それは本当にそうで、
裏側には何か隠れた真実はないだろうか?


と思いながら情報に触れていかないといけない。


そうでないと、いつの間にか、
誰かの意見に染まって、自分で考えることをしない人間になってしまう。


美しい女性と、美しい話には、
要注意です。



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2月14日のライブ、少しずつアイデアが出て来てる。
バレンタイン。バレンタイン。絶対ああいうのやろう。こういうのやろう。
そんな感じです!
楽しみ!!




the chocolate box四元壯


































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