人生は、理科室の上皿天秤のようなものさ。
うまく調和をはかりたいなら、なんとなくより、
正確な数だけ分銅を置く方が、よっぽど近道なんだ。
四元壯
あなたの「ちょっと」と私の「ちょっと」
人は、一人で何かを作ることは、
ほとんど出来ない。
つまり、
ほとんどは、他人との共同作業ということだ。
音楽を作ることも、
広告を作ることも、
映画も、料理も。
そこには、自分の他に必ず、別の誰かがいる。
こだわっていいものを作りたい、
という欲求があるほど、
一発でうまくいくなんてことは稀だ。
しかし、その一発でうまくいかなかった時、
例えば、音楽なら、
「なんか音のバランスが悪いな」
とか、
映画なら、
「なんかこの色味が気に食わないな」
という時、
今の俺だったら、
「もうちょっと、こっちの音あげられる?」とか、
「もうちょっと青み多くして」
とか言うんだろう。
だけど、
考えてみたら、
俺にとっての「もうちょっと」って、
あなたにとっての「もうちょっと」と同じとは限らないんだよね。
むしろ、
同じでないことがほとんどで、
ましてやそれが、
10人いたら、
伝言ゲームのように、いつの間にか
「もうちょっと」が全然もうちょっとでなくなっている。
なんてことも十分ありえる。
俺の「大盛り」とおばちゃんの「大盛り」は違うかもしれない・・・ |
数字で伝える
超売れっ子プロデューサー亀田誠治さんは、
「数字」にとてもこだわる人らしい。
例えば、音のバランスが悪いと思ったら、
「こっちを、0.3dBあげてもらえる?」
と伝えるらしい。
その理由は、
「再現性を常に保っていたいから」
だそうだ。
つまり、ある時は、
「もうちょっと」が同じ感覚の人で、うまくいった。
しかし、別の時は、
「もうちょっと」が違う感覚の人で、どうもうまくいかない。
そうすると、
一度表現できたものが、再現できない。
もし数字で「0.3」と伝えていれば、
「あぁ、あの時は0.3でこうだったから、よし、今日は0.2くらいか」
とスムーズに再現できるという。
確かに、
俺も雑誌の誌面を作っていた時、
「もうちょっと赤く」とか、
「もうちょっと目立つように」とか伝えて、
想像以上のものが出てくる時もあれば、
全然どうしょうもないものが出てくる時もあった。
もしも数値で伝えていれば、
「もうちょっともうちょっと」とやりとりする手間が、
減っていただろう。
だから、感性でいくのも大事だが、
数字という理性も武器として手に入れておくべきなのだと思う。
ーーーー
レコーディングと、ライブがもう間近です。
とても頭がいっぱいですが、
追われている感じだと、いいものが出来ないので、
ちょっと落ち着いてやってみようと思い始めました。
深呼吸深呼吸。
10/15@下北沢デイジーバー
四元ソロ弾き語りライブです!
出番はトリで、21:20頃から。
10/11には、船橋でストリートライブです。
出番は、午前11:25〜
もう目前ですが、
レコーディングが楽しみです。
がんばろう!!
本日も読んでいただき、ありがとうございます!
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