2015年8月17日月曜日

愛する人を取り戻す、悪魔の力を手にいれたとしても

人生は、おもちゃの時計のようなものさ。
針を戻すことは出来たって、過ぎ去った時間は戻すこと出来ないんだ。
四元壯



いよいよ人間は神になるかもしれない

流行に敏感な俺さまは、
ジュラシックワールドを見てきたんだぜ。


http://www.jurassicworld.jp/

ご存知、ジュラシックパークの続編である今作は、
恐竜のDNAを、遺跡から採取して、現代に再現させるだけの前作から一歩進み、
様々なDNAをかけあわせて、
新種の恐竜を創り出すというのが、主題だった。


全体のストーリーは、
正直言って、すごく凡庸な、
金かけた、すげー映像だからなんとか見れるような内容だったけど、
さりげなく、
未来に対するすごい”予言”が示唆されているよな気がした。


既に、スーパークリエイチャーは生み出されている

映画「ジュラシックワールド」では、
遺伝子の組み替えられた恐竜が大暴れして大パックになるのは、
見に来ている人全員が予想していると思う。


だからこそ、この映画は、すごく怖い気がしていて、


”遺伝子組換”


という部分に、そこまでフォーカスされておらず、
そこまで問題視もされていない。


それに、見ている人は、
「こんな凶暴な恐竜作っちゃたら、怖いねぇ」
くらいにしか思わないだろうが、
実は、”凶暴な生き物”(スーパークリーチャー)だって、
人間はもう作れてしまうんだ。


この、アメリカン・ブルーという牛は、
遺伝子組み換えによって、
”筋肉が4割多く発達する”ようになっている。
これは、完全に、


人間による、人間のための、遺伝子組み換えの結果なのである。
マッチョです。

もう、覚えている人は少ないかもしれないけれど、
クローン羊のドリーが97年につくられて、
それからもずっと、この類の研究が、連綿と続いていて、
しかも、すごく進化しているのである。
当時の俺は、クローンとか別になんも感じなかった。

DNA操作は、正義か悪か

こうして、人間が手を加えることによって、
生命の種が変わったり、
既に絶滅した生物が復活することは、
果たして、正しいことなのか。間違ったことなのか。


その答えは、時代が出すまで、きっとわからない。


人間は、
悲しくも、すごい発明をしてしまう時がある。


70年前に日本に落とされた原子力爆弾がまさにそうだ。


この兵器は、明らかに「悪魔の兵器」であり、
使ったが最後、人類は破滅に向かうと、
わかりきっていたはずだが、
一部の権力者たちにとっては、
「戦争を終わらせ、世界に平和をもたらす”正義の兵器”」
だと信じて疑わなかったのである。


だから、DNAを操作することも、
果たして、
悪か正義かは、今の段階ではわからない。


例えば、
「生命は尊い」
という前提で議論をした場合、


食肉を、遺伝子組換えによって大量に生産できれば、
餓死する人はいなくなる。
という考えと、

生命そのものを、人間がいじくるなんてこと自体が、
許されざる行為だ、
という考えで割れてしまう。


それに、
もし、
愛する人を失ってしまった時、
その技術によって、また蘇らせることが出来たとしたら・・・
きっと意見は簡単に変わってしまうだろう。



だから、
「正しさ」は自分たち自身で見極めて生きないとダメだ。


人の意見を鵜呑みにしては、
これからは、
自分の命はましてや、
自分の子供、孫世代にまで過ちを引き継いでしまうことに、
なるかもしれない。





今日は、だいぶ音楽とは離れてしまっているけれど、
音楽は、こういう問題を、
さりげなく、みんなに提起できる貴重な手段だ。

俺も、
こういう意見が正しい、ということではなく、
「みんな、考えようぜ!」
という歌を歌っていきたい。


ザ・チョコレートボックス 四元壯
the chocolate box





0 件のコメント:

コメントを投稿