2015年7月20日月曜日

未熟と成熟 /ドラッグ&ロックンロール

人生は、熟すのを待つ果実のようなものさ。
熟しすぎず、熟さなすぎずが難しいんだ。
四元壯




変わりゆく音楽を取り囲む環境

ドラッグは、よくないと思う。
タバコも吸わないし、正義感の強い俺は、
ドラッグになんか、1mmくらいしか興味がないし、
簡単に手を出せる状況になっても、99%手を出さない自信がある。


でも、実際のところ、
伝説とドラッグはとても密接な関係にあると思う。


音楽 史を塗り替えたthe Bealtes。
彼らも、間違いなく、ドラッグによって自分たちの芸術性を高められた人たちだ。


アルバム「Revolver」に収録されている「Tomorrow never knows」は、
”サイケデリック・ロック”とか表現されているが、
実際のところ、ジョン・レノンがLSDというドラッグにはまっている時にできた音楽だ。


Mr.Childrenの「名もなき詩」のドラムは、この曲のドラムからインスピレーションを得ていると思われるが、
この時代と、ビートルズが活躍していた時代は、
大きく違う。


1960年代の音楽を取り巻く環境と、今の音楽を取り巻く環境。
1960年代は、ドラッグが、わりと当たり前に使用されていた。


言ってしまえば、この時代は「未熟」だったのだ。
階級に関係なく、この時代は、ドラッグに手を出す人たちがいて、
それによって、
いつもの状態では得られないインスピレーションを受け、
そして、それを音楽など、ちゃんと形として吐き出していた。


これは、アートの世界だけにとどまらない。


iPhoneやMacを作ったジョブズは、
LSDにより、プロダクトのヒントを得たりしていたのだ。
若かりし頃、車でLSDをやっていたジョブズ
この時代の人たちは、
ドラッグをやることに対する、善悪よりも、
自分たちが表現したい、実現したい何かの為に、
たまたま、ドラッグを使う、ということが、
当たり前に行われていたんだ。



音楽に優劣はないけれど、今の音楽よりも昔の音楽の方が強力だった理由は

今、あらたに世に出る音楽よりも、
昔の音楽の方が、パワフルで、エネルギッシュに、多くの人の心を打つのは、
この、ドラッグの”効果”のような気がしてしょうがない。


今の時代は、とても平和だ。
とても、秩序が保たれている。
国民、市民の倫理観が成熟してきている。


だから、
ドラッグなんか絶対ダメだ。


俺も、ドラッグはダメだと思う。


でも、
ドラッグがわりと行われていた時代は、
なんと名曲の多いことか。


すごく皮肉だけれど、
ドラッグによって、ミュージシャンの芸術性は引き出され、
そして、
その引き出された音楽で、人々は喜び、悲しみ、励まされている。


音楽に、優劣は決してないと思うが、
今は、
すごく優等生な時代なんだと、思わざるをえない。


ドラッグもやらない。
酒も飲まない。
多分、変わらないのは、
女好きってとこだろう。


すごく、真面目だ。
でも、真面目って本当に、ほとんど意味がない。


左はジョージ・ハリソン。右はジョン。この頃、瞑想に熱中していた。

「浮気もしません。
ドラッグもしません。
実は、 ーー大学卒なんです。」


これで、いい音楽が作れるとは思わない。


「浮気もするかも。
ドラッグも、したこと、あるよ?
学歴?んーないけど、今のところ必要と思ったことないね」


とか言いながら、めちゃめちゃ音楽を作る人なんか、
いくらでもいる。


だから、
”真面目”を取り違えて、
世の中に適応させるよりも、
人としてダメでも、
自分の作るものに、没頭できて、ちゃんと形にできる人が、
これからの時代は重要になるのではないかと思う。


俺は、ドラッグはやらないけれど、
うちのキーボ、ドラムといると、
楽しくて、酒なんかなしで酔えるし、
ドラッグなんかなしで、どこへでもとんでいける。


俺らのライブきたら、
きっと、ビールだけで十分だと思うよ。






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<ライブ情報>
8月29日(土)お昼@下北沢daisy-bar

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