熟しすぎず、熟さなすぎずが難しいんだ。
四元壯
変わりゆく音楽を取り囲む環境
ドラッグは、よくないと思う。タバコも吸わないし、正義感の強い俺は、
ドラッグになんか、1mmくらいしか興味がないし、
簡単に手を出せる状況になっても、99%手を出さない自信がある。
でも、実際のところ、
伝説とドラッグはとても密接な関係にあると思う。
音楽 史を塗り替えたthe Bealtes。
彼らも、間違いなく、ドラッグによって自分たちの芸術性を高められた人たちだ。
アルバム「Revolver」に収録されている「Tomorrow never knows」は、
”サイケデリック・ロック”とか表現されているが、
実際のところ、ジョン・レノンがLSDというドラッグにはまっている時にできた音楽だ。
Mr.Childrenの「名もなき詩」のドラムは、この曲のドラムからインスピレーションを得ていると思われるが、
大きく違う。
1960年代の音楽を取り巻く環境と、今の音楽を取り巻く環境。
1960年代は、ドラッグが、わりと当たり前に使用されていた。
言ってしまえば、この時代は「未熟」だったのだ。
階級に関係なく、この時代は、ドラッグに手を出す人たちがいて、
それによって、
いつもの状態では得られないインスピレーションを受け、
そして、それを音楽など、ちゃんと形として吐き出していた。
これは、アートの世界だけにとどまらない。
iPhoneやMacを作ったジョブズは、
LSDにより、プロダクトのヒントを得たりしていたのだ。
若かりし頃、車でLSDをやっていたジョブズ |
ドラッグをやることに対する、善悪よりも、
自分たちが表現したい、実現したい何かの為に、
たまたま、ドラッグを使う、ということが、
当たり前に行われていたんだ。
音楽に優劣はないけれど、今の音楽よりも昔の音楽の方が強力だった理由は
今、あらたに世に出る音楽よりも、昔の音楽の方が、パワフルで、エネルギッシュに、多くの人の心を打つのは、
この、ドラッグの”効果”のような気がしてしょうがない。
今の時代は、とても平和だ。
とても、秩序が保たれている。
国民、市民の倫理観が成熟してきている。
だから、
ドラッグなんか絶対ダメだ。
俺も、ドラッグはダメだと思う。
でも、
ドラッグがわりと行われていた時代は、
なんと名曲の多いことか。
すごく皮肉だけれど、
ドラッグによって、ミュージシャンの芸術性は引き出され、
そして、
その引き出された音楽で、人々は喜び、悲しみ、励まされている。
音楽に、優劣は決してないと思うが、
今は、
すごく優等生な時代なんだと、思わざるをえない。
ドラッグもやらない。
酒も飲まない。
多分、変わらないのは、
女好きってとこだろう。
すごく、真面目だ。
でも、真面目って本当に、ほとんど意味がない。
左はジョージ・ハリソン。右はジョン。この頃、瞑想に熱中していた。 |
「浮気もしません。
ドラッグもしません。
実は、 ーー大学卒なんです。」
これで、いい音楽が作れるとは思わない。
「浮気もするかも。
ドラッグも、したこと、あるよ?
学歴?んーないけど、今のところ必要と思ったことないね」
とか言いながら、めちゃめちゃ音楽を作る人なんか、
いくらでもいる。
だから、
”真面目”を取り違えて、
世の中に適応させるよりも、
人としてダメでも、
自分の作るものに、没頭できて、ちゃんと形にできる人が、
これからの時代は重要になるのではないかと思う。
俺は、ドラッグはやらないけれど、
うちのキーボ、ドラムといると、
楽しくて、酒なんかなしで酔えるし、
ドラッグなんかなしで、どこへでもとんでいける。
俺らのライブきたら、
きっと、ビールだけで十分だと思うよ。
the chocolate boxの公式Facebookページをつくりました!ぜひ、イイネを押してね!
0 件のコメント:
コメントを投稿