どれだけ進化し続けたって、完成なんてないんだ。
コンピューターラブ
映画「her」を見た。
人格を持った人工知能(OS)の女性と、主人公のおっちゃんが恋に落ちる、
という映画だ。
個人的な感想では、
まぁ、まぁまぁかなぁ、
という感じで、
設定の面白さで勝負した映画、という感じがする。
まぁ、素人評論家の批評なんかさておき。
この2人は、
出会って、瞬く間に恋に落ちる。
OSの女性はともかく、
おっちゃんの方は、
OSのことを好きになる、
なんて、手にした時は、
夢にも思っていなかったはずだ。
でも、
おっちゃんの性格に合わせて、
楽しい話も出来て、
相談にも乗れて、
メールやデータの整理も秘書以上にしてくれて、
そして、
声も人とまるで同じの、
このコンピューターに、
おっちゃんはあっという間に恋に落ちる。
恋するのに、必要なものはなに?
当然ながら、そんな2人には、
すれ違いが生じはじめる。
その大きな理由のひとつは、
「肉体がない」ということだ。
いくら、
価値観が合っても、
同じ景色を共有出来ても、
愛の言葉を伝えあっても、
肉体がないゆえに、
愛に限界が来てしまう。
恋人として愛し続ける条件は、
お金だったり、
性格の相性だったり、
ルックス的なものだったりが、
よくあるものだと思うけれど、
なにより必要なものは、
「触れ合えるか」ということなのかもしれない。
人は、
温もりがすごく必要で、
目に見えない全てのものは、
肉体を通して、はじめて、
2人にとって、意味のある、好きな理由として解釈出来るものになるのかもしれない。
触れ合うと、
相手の体温を感じる。
冷たかったり、あったかかったり。
それは、
人が、ひとりではない、
という何よりの証拠で、
それを感じた時に、
きっと、心のどこかで、
安心を覚えるのだろう。
だから、おそらく、
このままコンピューターが進化して、
ロボットと心が通じあったとしても、
人には人が必要なんじゃないかな、
と思う。
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